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活動紹介

「逆ザヤ」の即時解消 予見能力欠如に鉄槌
2020-02-04
カテゴリ:私たちの主張
歯科では歯科鋳造用金銀パラジウム合金(以下、金パラ)の市場価格高騰による経営圧迫が深刻な問題となっている。現在金パラ30グラム包装は7万円を超え、値上がり終息の目途さえ立たない。厚労省は、その場しのぎで補綴物の保険医療材料料の改定だけを行ってきたが、この価格では不採算の解消どころか逆ザヤが大幅に拡大し続けている現状である。
 
主な原因は、素材として金パラに20%以上含有されるパラジウムの価格高騰である。これは、南アフリカ共和国やロシアで80%以上産出され、日本の需要シェアは、約24%を占める。自動車の排気ガスの触媒やエレクトロニクス用としても用いられており、世界的な自動車排ガス規制強化の流れもあり、今後供給不足がより深刻化する見通しである。
 
こうしたパラジウムの供給懸念があったにもかかわらず、厚労省は、解決策として代替金属の開発や非金属の保険導入、保険適応拡大といった抜本的対策を怠ってきた。

現在の基準材料価格改定および随時改定の方法では、歯科用貴金属の市場価格の急変に対して有効に対応できないことがいよいよ明白になっている。ただでさえ多くの歯科医院が低歯科診療報酬のもとで厳しい経営を強いられている中で、歯冠修復・欠損補綴という歯科治療の45%を占める中心的な分野での不採算を拡大してきた現在の制度が、歯科医院の経営をさらに悪化させている。このままでは、患者に保険で良質な歯冠修復・欠損補綴治療を提供していくことが困難になり、ひいては国民にも重大な不利益が及びかねない。歯科用貴金属の保険償還価格と市場価格との大幅な乖離を防ぐ抜本的な見直しが、今こそ求められている。
 
国民や歯科医療機関に多大な負担を強いる厚労省の対応に断固抗議し、「逆ザヤ」の即時解消、抜本的解決を早急に迫るべきである。
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