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歯科部関連

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金パラ「逆ザヤ」根本的な制度見直しを
2020-04-05
カテゴリ:私たちの主張
「今次診療報酬改定」は、新型コロナウイルス感染症が急激な勢いで全国各地に拡大し、社会が混乱した状況のさ中で行われた。厚労省による診療報酬改定説明会(技官会議)は中止され、代替策として動画配信で対応した。また、地方厚生局主催の集団指導、各医療団体の説明会も相次ぎ中止となり、改定内容の周知徹底が例年以上に困難な状況下での実施となった。
 
歯科では、歯科材料・金銀パラジウム合金(金パラ)市場価格の異常な高騰に対応すべく保険償還価格が30グラム換算で50250円から62490円に引き上げられた。しかし、全国の歯科医療機関での実際の金パラ購入価格を調査した保団連の「金パラ『逆ザヤ』シミュレータ」によれば、3月時点の購入価格の平均は87483円だった。保険償還価格と実勢購入価格の「逆ザヤ」は、今次改定によっても依然として解消されないままだ。
 「逆ザヤ」総額は、前回改定の19年10月から20年3月までの6カ月の累計で350億5千万円にも上り、これは今次歯科診療報酬改定の財源、約180億円の実に2倍になる。厚労省による保険金属材料価格の評価における現行システムの制度的欠陥によって生じた「逆ザヤ」を、個々の医療機関が長年にわたり負担させられている。この異常ともいえる状況は早急に解決されなければならない。
 
3月25日の中医協総会では、金パラ高騰への対応として、診療報酬改定、随時改定の3カ月後(7月、1月)に素材価格の変動幅がその時点の公示価格の±15%を超えた場合、価格改定を行うことが承認された。全国歯科医療機関の「逆ザヤ」即時解消を求める声に応えざるを得なかったといえる。しかし、これでは金パラ高騰を取り繕うだけの対応に過ぎず、医療とかかわりのない投機対象となる材料価格の変動が歯科医療に影響を及ぼす問題は残ったままだ。
 
本会は歯科医療における金パラの「逆ザヤ」を根本的に解消するための必要な措置を講じることを強く求める。
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