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アイヌの自然観
石狩支部 鎌田内科クリニック 鎌田 覚
今年の九月、大学のクラス会が知床と阿寒湖で開かれ、遠くは北海道出身者でアメリカに永住している三人の同級生も参加した。彼らも七十歳を過ぎて故郷が恋しくなったのである。
知床は平成十七年にユネスコ世界自然遺産に指定され、大勢の観光客があふれ、河川にはカラフトマス、鮭が生まれ故郷を目指して押し寄せていた。
阿寒湖の夜はアイヌコタンで幸福を招くというフクロウの木彫りを買い、寒さに震えながらピリカメノコの踊りを楽しんだ。
さて今年はアイヌ民族が日本の先住民族であると正式に認められたが、私の高校時代の恩師の一人がアイヌ人であった。先生は国語の先生で風貌は和人と余り変わりなく、背が高く堂々とした体格の持ち主で、後には作家となりアイヌ民族をテーマにした作品を多数残している。「コシャマインの末裔」「ポロヌイ峠」「ニシパの歌」「オコシップの遺品」等々の短編小説で芥川・直木賞候補に幾度かなり、「十勝平野」の長編小説では伊藤整文学賞を受賞している。
十五年前、私ども教え子が集まり盛大にお祝いをしたことが思い出される。その先生のお話によると昔のアイヌ民族は、すべてのものにはそれぞれの神が宿っていると考えて敬い、私有地の概念がなく、土地・自然は子孫からの預かり物であるという思想があったという。自然への感謝を忘れず、必要な分だけを採取、捕獲して生活する。決して自然や環境を破壊しない。
知床・阿寒を久しぶりに訪れ、この自然をいつまでも後生に残すためには和人もアイヌ民族のこの思想に学ばなければならないと感じた。
先生はアイヌ民族の出身であるということを自ら名乗ることは最後までなく、五年前に亡くなった。
仏像好きです
札幌支部 さいとう歯科 斉藤 嘉高
今年のゴールデンウィーク、夫婦で旅行に行った時に、たまたま寄った京都国立博物館で「仏像の見方ハンドブック」を買ってから、仏像にはまってしまいました。
このハンドブックは仏像の種類と役割、各部名称と見分け方、時代別特徴、拝観の仕方などその基本的な見方が書いてあります。これを読んで仏像を眺めると、いままでは、訳がわからずただ見ていた物が違って見えてきました。本を読んでからは、細かく仏像を見ていくようになるんです。頭の形、顔の表情、着ている服、手の形、立っているのか座っているのか、台座はどんな形か、違いがわかってくると少しおもしろくなってきます。仏像は仏教が作り出した、さまざまなお話のキャラクターになっています。すべての仏像を知ることは大変ですが大きなグループや有名なキャラクターを覚えるのは割合簡単です。そして仏像のことがわかってくると、むずかしい仏教の教えも少し身近になるような気がしてきます。
札幌に帰ってから仏像に関して調べてみようと思い本屋に行ってみると、意外にたくさんの仏像に関する本が並んでいて、仏像好きの人が多いのにびっくりしました。いろいろと調べていくと今度は、その根本である仏教についてもわからないとだめなことに気づき、難しいけれど只今、勉強中です。
何ヶ月か前にオークションで運慶作の仏像が十二億円で落札されたというニュースが流れ、信じられない思いでしたが、今では金額はさておき、運慶作の仏像が本当にすばらしい作品だと思うことができます。
仏教の始まりは紀元前五世紀頃、仏像が作られるようになったのは、紀元前一世紀の末頃、日本への仏教伝来は六世紀半ば頃と言われています。当然仏像も一緒に伝わってきたと考えられています。長い歴史の中で、仏像はいろいろな時代を見つめてきました。今の日本の現状をどんな風に見つめているかと思うと、いろいろと考えさせられます。
以上、マイブームの仏像に関して書いてみました。今一度仏像をじっくり見てください。何かを感じるかもしれませんよ。
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