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北海道保険医新聞より
千里眼
   昨年9月に発足した麻生政権は、大方の国民の予想に反して衆院解散・総選挙を先送りしたまま任期満了近くまで居直る雲行きだ。この間、定額給付金や郵政民営化、厚生労働省の分割・再編問題等々での発言のぶれ様や迷言は目を覆いたくなるばかりであった。現在日本が直面している深刻な経済不況下で、場当たり的対応に終始している。そこには何一つとしてみるべき見識や理念はない▼日本は今、産業構造から生活経済まで大きな岐路に立ちながら、新たなるビジョンを持ち合わせていないように見える。それはそのまま、私たちの日常の意識の反映であろう。あるべき社会を構想することなく、現状維持に汲々としてきたのは私たちであり、長年のこの生き方のツケを、私たちは麻生政権という現実で支払っている▼政権の非をあげつらうだけでは解決しない。まず私たち自身の処し方を振り返り、あるべき未来と社会への誠実な意志を取り戻す必要がある。今や己が権力にしがみついているだけの政治全般と、その政治への無関心を続けてきた私達自身に決別すべきときが来ている。(孝)

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