恐るべし、A社の陰謀?!
札幌支部 荒木病院 荒木啓伸
仕事の都合で、ここ数年飛行機に乗る機会が増えてきました。以前から、航空会社はA社を選ぶことが多かったのですが、これといったこだわりもなく、J社に乗ってみることもしばしばありました。
そんな生活をしていた一昨年のこと、A社から物々しい封筒が届きました。早速あけてみると、小生が「ブロンズメンバー」になったとのこと、上級会員としてA社からサービスが受けられるとの案内でした。それといって興味も示さず搭乗をしていたのですが、A社に予約の電話を入れると「いつもご利用ありがとうございます」と前置きがついたり、空席待ちが優先的に扱われたり、早く空港に着いたときなどはラウンジを利用できたりと、意外に気分のいいもので、A社の作戦にまんまとのせられていきました。
そもそも私は、飛行機に乗る回数はそれほど多いわけではありませんので、昨年は「ブロンズメンバー」の基準を達成できずに一般会員に戻りました。しかし、A社は何枚も上手で、このままではブロンズメンバーの基準を達成できそうになくなると、「来年もブロンズメンバーとしてお迎えしたいので、A社をもっと利用してください」などの封書や電子メールが送られてくるわけです。ホームページで予約するときも、「来年度ブロンズ間近です」などの文字がしきりに誘惑してきます。
のせられやすい私は、知らず知らずのうちにA社におだてられ、恥ずかしながら今年も「ブロンズメンバー」に返り咲いてしまいました。しかも、幸か不幸か今年は遠方での仕事が多く、「マイル」はいつになく急ピッチでたまってきています。さらにホームページにちりばめられた上級会員までのマイル数を見る度にさらにのせられ、来年はもう一つ上の「プラチナメンバー」になりたいな、とまで思うようになる始末。すっかりA社の陰謀?!にもてあそばれている私でした。
オニヒトデ
札幌支部 勤医協もみじ台歯科診療所 宮本 尚
先月旅行でマレーシアへ行きました。マレーシアといってもマブール島という、一周歩くのに一時間もかからない島です。世界各地からやってくるダイバーへ地上と水上のコテージを提供し、生活を営んでいるようでした。
ダイビングっていいものです。野原や山で生き物を見つけようと費やす時間で、水面下ではその十倍近い種類の生き物に出会えます。まだ二十数本しか潜ってないような初心者ですが、大学でクラスメイトとライセンスを取得して以来、夏休みに旅行するとなると、どうしても海がきれいで暖かいところに気が行ってしまいます。今回はタツノオトシゴを見つけ、カメと戯れサメを激写し、バラクーダの群れに見とれアジの大群によだれしてきました。
ところで、オニヒトデってご存知でしょうか。大きいものは六〇cmにもなる大型のヒトデなのですが、腕は八〜二十本あり、青色やオレンジ色で全身がとげで覆われています。名前のように見た目はまさに鬼です。とげには毒があり、刺されば強烈な疼痛・腫脹を伴い、最悪の場合アナフィラキシーショックに陥ります。中心部から半透明の胃を外に出し、体外でサンゴを包み込むようにして消化・吸収します。食べられた部分は白色の骨格だけが残り、死んだサンゴになります。
そんな良いとこ無しのオニヒトデ。近年、沖縄や和歌山などでの大量発生が問題になっています。生態系や貴重な観光資源を守るために、地元のダイバーや漁師などによって駆除作業が行われたりするほどです。先日放送されていたテレビ番組では、神経性の症状を示すシガテラ中毒の原因となる毒素を作り出す、ガンビエールディスカスというプランクトンや有毒な藻を含む海草が多い海域では、白色に死んだサンゴが多く見られたとの事でした。毒素は食物連鎖・生物濃縮により人の口へ…。
地球温暖化による海水温の上昇は、南方に生息するオニヒトデや有毒渦鞭毛藻の北上を意味します。日ごろからEcoに気を遣いたいものです。
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