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総会決議
医療崩壊は止まるところをしらない。政府は財政健全化を理由に社会保障費を毎年機械的に二二〇〇億円削減し、弱者切捨ての医療制度改悪を断行している。
四月から実施された後期高齢者医療制度では、年金問題が未解決にもかかわらず、七五歳以上の高齢者から年金天引きによる保険料の強制徴収や資格証明書の発行など、高齢者の健康と生命を大きく脅かすことになった。
療養病床の大幅削減や生活習慣病の発症率改善などを義務付ける医療費適正化計画では、国の責任で本来行うべき医療を地方自治体に転嫁し、本道において地域間の健康・医療格差を招いている。さらに医療費抑制の手段として、目標が達成できなかった都道府県にペナルティを課すことは断じて容認できない。
今次診療報酬改定では四期連続のマイナス改定となった。その内容は財政中立に終始し、勤務医の負担軽減を口実に診療所や中小病院の財源を大病院に移転したに過ぎず、医療機関は更なる痛みを押し付けられた。
今、国民の圧倒的多数は、社会保障の安定と充実を望んでいる。政府は現在強行している低医療費政策を直ちに中止し、公的医療費の総枠拡大と患者負担を軽減する政策に転換すべきである。
以上より、すべての国民が安心して良質な医療を等しく受けられる国民皆保険制度の堅持と充実こそが、我々北海道保険医会の責務であり、以下の如く決議する。
記
一、 公的保険医療の縮小と患者負担増、国の責任を地方自治体に転嫁する医療制度改悪に断固反対する。
一、 後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める。
一、 良質で安全な医療を提供するため、診療報酬の引き上げを求める。
一、 医療保険制度の崩壊に繋がる混合診療の解禁や保険免責制度の導入を断固阻止する。
一、 利益を最優先とする株式会社の医業経営参入を断固阻止する。
一、 介護保険制度の大改悪に断固反対し、介護報酬の引き上げを求める。
一、 医師・歯科医師の裁量権と医療現場の実態を無視した審査、指導・監査体制に断固反対する。
一、 消費税の増税に反対し、医療へのゼロ税率の導入を強く求める。
平成二十年五月三十一日 北海道保険医会 定時総会
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