|
ライフコーチングのすすめ
札幌支部 オークデンタルクリニック 久保田博信
皆さんはコーチングをどう捉えているのだろうか、もう導入しているところもあれば、全くというところもあると思う。私も平成18年に8か月ほどかけて学んだ。コーチングを勉強しようと思ったのは、知人やスタッフ、患者さんとのコミュニケーションに役立つと思い、詳しくは知らないまま飛び込んだ感じだった。ある意味思っていたことは良い意味で半分裏切られた感じだった。私はコーチングを上司が部下に行うものと考えていたが、実際、練習を行ううちに自らが受けることによって今一番やるべきことがはっきりし、やりたいことが明確になり、大切なものが何だったのかを確認することができた。それまでは自分ではわかっていたつもりでも漠然としか考えていなかったように思う。
コーチングを学んで良かったことは、他人の話に心を傾けて聞くことの練習になったこと、自分の人生で本当にやりたいことが見つけられたこと、なにより自分のモチベーションがぐっと上がることにつながった。コーチングで得られるものは本人が普段自覚していないものもあり、自分の人生で足りないものに気づけること、本当に大切なものを大切にしていくために何が必要かを考えることである。何よりも重要なのは私にとって大切だったのは仕事よりも家族だとはっきりしたことだ。何を優先するかによって仕事の形態、生活を変えていく必要を感じた。また、このことにより診療に対し診療方針を決定することができた。
また、対人関係における言葉の伝え方、スタッフにいい難いことを伝えるときには、こちらも緊張しているため言葉が足りず、伝えたいことの半分も伝えられていないことに気づかされた。今までこんな感じだったのかとコーチからのフィードバックをしてもらうことでびっくりし、自分ながらこんな話し方じゃスタッフが動いてくれないのも当たり前だなと納得してしまった。
今思うとコーチングを知る前はなんとなくの感覚で人生を過ごしてきた。目標がなければ生き方がフラフラとぶれてしまうのも無理はないが、価値観に沿った人生の明確な目標があれば充実感をもって日々生活していけると確信している。
人工知能は人間生活を豊かにしたか
札幌支部 川沿脳神経外科クリニック 蝶野吉美
私たちはいつの間にか知らず知らずのうちに人工知能に取り囲まれ、その恩恵に浴して生活している。テレビ番組の録画予約しかり、エアコンしかり、カーナビしかり、ウェブの検索エンジンしかり、将棋やオセロのゲームソフトしかり、ペットロボットしかり、株売買の仲立ちをするブローカーエージェントしかりである。誰がどのような意図を持って世の中に人工知能を持った機器を普及させているのか定かではない。純粋に人間の生活を便利に、豊かにという意志もある。またそれらとは別に、商業主義、経済至上主義の路線上の意志もある。
いずれの意志が働いているにせよ、人工知能の応用が人間生活をより早く、より広く、より簡便な方向に進ませているのは間違いない。直接体験ではなく間接体験、実体験ではなくバーチャル体験の方向に進ませているのは間違いない。携帯電話から流れる声は肉声ではない、二進法に変換された音声である、(→。)肉声に触れる機会がなくなった。その携帯電話も電話としてよりも、ほとんどはメールとして使われているという。自ら肉声を発する機会が減少した。親指だけあればいい。ビデオカメラが普及して子供の成長や旅の日程を記録することに関心が奪われている。気がついてみれば子供の運動会や学芸会、旅の景色を自分の目や耳、匂いでじかに味わう機会を逃している。SNSを介して日記を交換すれば直接会わなくても、話さなくても友達になれる。Google
earthで世界遺産めぐりもできる。手術用ロボットを使えば生体に触れることなく、血液に触れることなく手術ができる。
本当だろうか。一面、なったつもり、したつもり、考えたつもりにもさせてくれるのが人工知能かもしれない。"つもり"の世界。肉声を発する声帯と触覚を感じる肌は不要になった? 早く、便利に、要領よく生きるには人工知能は有用。でも、スローライフもある。待つこと、不便に生きること、要領悪く生きることにも不思議と魅力がある。
|