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北海道保険医新聞より
千里眼
 

 各地で内科医師の集団退職が続いている。この傾向は全国的なものである▼二十四時間救急を維持するためには多くの医師の参加が必要である。一次、二次、三次救急を一病院でまかなうのは今の日本では現実的でない。加えて、患者の専門医志向と患者死亡に対する司法の介入も問題を複雑にしている。人口が多く患者数の多い地域では専門医の種類も数も多く、チームを組んで患者の診療にあたれる。この方法がいいのは当たり前だが、それにはかなりの医師数が必要である。人口の少ない地域や人口の多い地域でも患者数の減る時間外・夜間・休日では不可能である▼救急の現場では患者の死に遭遇しやすい。不可避な事態なのか医療事故なのか医療過誤なのか判断は困難である。すぐに司法が介入するとなると、救急のような身を危うくする現場には医師はますます近寄らない▼最近「中東の笛」という言葉がでてきたが、お金があればすべて解決するという問題でもない。医師数以外に専門医志向や司法の問題のような医療の周辺環境について、さらなる調整が必要でないだろうか。 (M・I)


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